教科書には制限がある!だから教科書は勉強の最重要アイテムなのだ!教科書が勉強の基本である理由①

教科書には、その教科に含まれる膨大な知識の中から最も重要な内容が選ばれて載せられています。

つまり、教科書はその教科で覚えるべきことの要点だけが書かれていると思っていいでしょう。

だから、勉強をする時は、教科書を完全にマスターすることが一番効率的な勉強方法だと言えるのです。

もし、教科書に書かれている内容を全部暗記してしまうことができたら、その科目はもう自分の得意科目になってしまいますよね。

ところで、教科書にはどうしても守らなければいけない「制限」というものがあるのですが、それは何だかわかりますか?

今回は、教科書に課せられている「制限」について、見ていきたいと思います。

教科書が宿命づけられているどうしても守らなければいけない「制限」とは?

教科書が守らなくてはならない「制限」とは、果たして何でしょうか?

そうです。「量」の制限です。そこが参考書や問題集などと大きく違うところなんです。

「量」の制限を別の言葉で表現するならば「文字数」の制限、あるいは「ページ数」の制限、と言えるでしょうか。

教科書に収めてもよい「量」、「文字数」、「ページ数」は、文部科学省が定めている1年間の「授業時数」「単位数」によって大体決まってきます。

文部科学省「学習指導要領」という、学校で教える各教科の内容の基準を作成しています。

そして、その「学習指導要領」は、中学校なら「授業時数」、高等学校なら「単位数」というもので1年間に学ぶ授業時間数の基準を定めています。

例えば、中学校1年生の国語は140時間、高等学校1年生の数学Ⅰは3単位、というようにです。

ここで注意しなければならないことがあります。

まず、中学校の「授業時数」についてですが、「学習指導要領」の1時間とは実際には50分授業のことなので、中学校1年生の国語は50分授業が140回ということになります。

また、高等学校の「単位数」についてですが、「学習指導要領」でいう1単位とは1年間に1単位時間の授業が35回という意味ですから、1単位時間は50分の授業ということから、実際には50分の授業が35回ということになります。

したがって、中学校1年生の国語140時間とは、週4時間の授業を1年間に35回行なうということになります。そして、高等学校1年生の数学Ⅰの3単位とは、週3時間の授業を1年間に35回(3×35=105時間)行なうということになります。

授業時間数の標準は1年間に50分授業を35回というのが基本です

1年は約52週ありますが、1年中授業をやっているわけではありませんよね。

1年の間には、夏休み・冬休み・春休みがあり、中間や期末の試験があり、文化祭や体育祭、修学旅行などの学年行事もあり、授業ができない日が結構あります。

それでも、1回の授業1年間に35はやるようにしよう、というのが文部科学省の作成した学校教育の標準の授業時間数というわけです。

そして、この文部科学省が定めた基準から、教科書がどうしても守らなければいけない「制限」というものが出てくるのです。

中学校1年生の国語の授業は、140時間で学ぶことができる「量」に抑えなければいけないという「制限」です。

したがって、中学校1年生の国語の授業で使われる教科書は140時間で学ぶことができる「量」の「文字数」、「ページ数」に抑えなければならないという「制限」を守らなくてはならないのです。

同じく、高等学校1年生の数学Ⅰの授業は、105時間で学ぶことができる「量」に抑えなければいけないという「制限」があります。

したがって、高等学校1年生の数学Ⅰの授業で使われる教科書は105時間で学ぶことができる「量」の「文字数」、「ページ数」に抑えなければならないという「制限」を守らなくてはならない、というわけです。

その「制限」を守らないと、学校で使用する教科書とは認められなくなってしまいます。

そうです。もし、その「制限」を守らなかったら、文部科学省が行っている教科書検定に合格できなくなってしまうのです。

覚えるべき要点だけが書かれている教科書を使って勉強をするのが一番効率的な勉強法です

教科書検定に合格できなかったら、学校で教科書として使用することができなくなってしまいますから、

教科書を書いている著作者や出版社は、文部科学省が定めた「量」という制限を守るために、かなりの努力を重ねています。

教科書の執筆者は、本来ならば、それぞれの教科の専門分野で日々研究を重ねている研究成果を是非とも学習者に分かりやすく丁寧に説明したいと思っているのですが、残念ながら「量」という制限を守るためにそれができません。

執筆者は、自分の研究内容を論文で発表する時は分かりやすい十分な説明をすることができても、教科書を作る時は、「量」すなわち「文字数」、「ページ数」という「制限」を守るために、泣く泣く、断腸の思いで、詳しい説明を省かざるを得ないのです。

その結果、教科書には、その教科の学習内容のうち最も重要な要点だけが厳選されて収められることになるわけです。

したがって、

「量」という制限がある教科書にはその教科で覚えるべきことの要点だけが書かれているのだから、その教科の勉強をする際には、

「教科書を使って勉強をする」のが一番効率的な勉強法であると言えることになるのです。

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