エビングハウスの記憶実験から導き出された受験生向けの「一番効率的な復習法」とは?復習はいつするのが一番効率的なのか⑧

このシリーズの前回は、エビングハウスの記憶実験から導き出された復習のベストタイミング」についてまとめてみたのですが、

しかし、それは、普通の学校で授業がある月曜日から金曜日までに学習をした内容について復習をする場合を念頭において説明をしたものでした。

でも、それって、受験生の場合には当てはまりませんよね。受験生は、土曜日も日曜日も塾やセミナーや予備校に通っていて、毎日毎日どんどん覚えるべき内容が追加されてきますからね。

つまり、受験生にとっては週末の土曜も日曜も関係なく「毎日が学習日」という状態ですから、月曜から金曜までの学習内容を週末の土曜か日曜にまとめて復習するという、前回の復習のやり方では間に合わないわけです。

そこで今回は、「毎日が学習日」という受験生(あるいは受験生でなくても「毎日学習している」生徒)に向けて、「一番効率的な復習法」というものを紹介してみたいと思います。

もちろん、今回ご紹介する復習法も、基本となるのは「エビングハウスの記憶実験から導き出された法則」という点に変わりはありません。

それでは、決定版!最終版!あるいは完全版!ともいうべき、学習を毎日続けている受験生のための「一番効率的な復習法」を紹介することにいたしましょう。

学習内容の一回目の復習はいつ、どのタイミングでするのが一番いいの?

まず、前回に紹介した復習のベストタイミング」について確認しておくと、

「学習を終えた直後」一回目の復習をし、
二回目の復習は「その日の寝る前」におこなって、
そして、三回目の復習を、次の日の寝る前におこない、
四回目の復習は、週末の土曜か日曜日におこなう、

という復習のやり方でしたね。

しかし、今回は、このやり方とは違うやり方を紹介します。なぜなら、受験生は「毎日が学習日」ですから、「土曜か日曜に」とか言っていられないんです。

では、受験生向けの「一番効率的な復習法」のやり方を説明していきましょう。

まず、学習したその日ですが、その日のうちに学習内容を3回復習します。

「えっ3回?」「3回も?」という声が聞こえてきそうですが、そうです。学習したその日のうちに復習を3回するのです。

一回目「学習中」です。学校や塾で言えば「授業中」です。意外と思われるかもしれませんが、ここが一番大事です。

さすがに「授業中」に復習しろ!と言うと、大抵の人は驚かれると思いますが、あえてもう一度言います。

一回目の復習「学習中」に、学校や塾でなら「授業中」にしましょう!

家や図書館や自習室での「学習中」なら、教科書や参考書のページをめくるごとに、あるいは一つの章や節が終わるたびに、それまで学習したことを復習(確認)するのです。

学校や塾での「授業中」の場合は、先生が雑談をし始めた時や、生徒の誰かを指名して質問をしている時や、寝ているあるいは内職している生徒を見つけて注意をしている時が、そうです、その時が復習するチャンスです!

二回目と三回目の復習は?そして四回目以降の復習はいつすればいいの?

さて、次は二回目と三回目の復習です。どちらも学習したその日のうちにおこないます。

二回目の復習は「学習終了直後」にします。
そして三回目の復習は「学習した日の寝る前」にします。

これで、学習したその日のうちにおこなう復習は終わりです。学習中(授業中)に1回と、学習終了直後に1回、その日の寝る前に1回、の合計3回です。

さて、いよいよ次は、四回目以降の復習です。四回目以降は、学習した翌日から連続して3日間、復習を繰り返します。

具体的には、四回目の復習は、学習した日の1日後の寝る前」にします。

学習した日の「1日後の寝る前」とは、前回紹介した復習のやり方で言うと「次の日の寝る前」と同じです。

しかし、その後が違ってきます。

五回目の復習は、学習した日の2日後の寝る前」におこないます。週末の土曜か日曜日におこなう、というやり方ではありません。

そして、六回目の復習は、学習した日の3日後の寝る前」におこないます。

つまり、学習した翌日から3日間、連続して復習を繰り返すのです。

以上が、学習を毎日続けている受験生のための「一番効率的な復習法」の具体的なやり方というわけです。

学習した日に3回と次の日から3回の合わせて6回、復習をしましょう!

今回紹介した受験生向けの「一番効率的な復習法」のやり方をもう一度まとめてみると、次のようになります。

まず、学習したその日のうちに学習内容を3回復習します。

一回目「学習中」に、学校でなら「授業中」にします。
二回目の復習は「学習終了直後」にします。
そして三回目の復習は「学習した日の寝る前」にします。

四回目以降は、学習した翌日から連続して3日間、復習を繰り返します。

四回目の復習は、学習した日の1日後の寝る前」にします。
五回目の復習は、学習した日の2日後の寝る前」におこないます。
そして、六回目の復習は、学習した日の3日後の寝る前」におこないます。

以上が、「毎日が学習日」という受験生(あるいは「毎日学習している」生徒)に向けての「一番効率的な復習法」ということになります。

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今回は、受験生向けの「一番効率的な復習法」の具体的なやり方について説明をしましたが、

次回は、なぜこのやり方が「一番効率的」な復習法と言えるのか、エビングハウスの記憶実験から導き出された法則に基づいて、できるだけ分かりやすく説明してみたいと思います。

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【エビングハウス10講】

① エビングハウスの忘却曲線の解説のほとんどは間違っているって本当?

② エビングハウスは記憶実験で節約率をどうやって計算したんだろう?

③ エビングハウスの記憶実験は具体的にどのようにおこなわれたのか?

④ エビングハウスはどうして無意味な音節を記憶実験の材料として使ったのだろう?

⑤ エビングハウスはどうして自分自身を記憶実験の被験者にしたんだろう?

⑥ エビングハウスの記憶実験から導き出された記憶に関する法則とは?

⑦ エビングハウスの忘却曲線から導き出された復習のベストタイミングとは?

⑧ エビングハウスの記憶実験から導き出された受験生向けの「一番効率的な復習法」とは?(今回の記事)

⑨ エビングハウスの「節約率」で説明できる「一番効率的な復習法」!

⑩ エビングハウスの記憶実験と海馬と偏桃体が織りなす記憶のメカニズム!

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次回記事:エビングハウスの「節約率」で説明できる「一番効率的な復習法」!復習はいつするのが一番効率的なのか⑨

前回記事:数学で数式の計算をする時には「=」(イコール)の位置を縦にそろえよう!勉強法④

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