志望校の過去の入試問題は少なくとも5年分は遡って解こう!受験勉強⑤

志望校の過去の入試問題を解く場合、一体、過去何年分遡って解けばいいのでしょうか?

その答えは、過去問を解く目的によって違ってきます。

過去の入試問題を自分の現在の実力で何点くらい取れるのかを知るため」に解く場合でしたら、本番の入試が差し迫ってきた時期に、昨年の入試問題を一回だけ解けばいいでしょう。

また、過去の入試問題を「時間配分や問題を解く順番を決める訓練をするため」に解く場合でしたら、昨年の入試問題だけでなく、過去に何年分か遡って解いて訓練をする必要があります。

では、過去の入試問題を、志望校の過去の入試問題の「出題範囲や出題形式を把握するために解く場合でしたらどうでしょう?

その場合、昨年の入試問題を含めて過去何年分遡ればいいのでしょうか?

過去問を 5年以上遡って解くと出題傾向と出題範囲が分かってきます

志望校の入試問題の出題範囲と出題形式を把握するためには、過去の入試問題少なくとも5年分は遡って分析する方がいいでしょう。

では、なぜ、少なくとも5年分以上なのでしょうか?

もし、入試問題の分析を23年分だけで終わらせた場合を考えてみましょう。

出題範囲と出題形式を把握するためには明らかにデータが少なすぎる、と言えるのではないでしょうか。

逆に、もっと遡って10年分の入試問題を分析するのはどうでしょうか?分析の対象となるデータが増える分、分析の精度が上がってくるでしょうか?

残念ながら、そうとは言えないでしょう。なぜなら、遡れば遡るほどデータの質が落ちてしまうからです。

つまり、過去に遡れば遡るほどデータが古いものになってしまい、今年の入試問題の出題範囲や出題形式を予測するためには役に立たなくなってしまいます。

10年前に出題された範囲からはもう出題されなくなっているかもしれません。
10年前に出題された形式ではもう出題されなくなっているかもしれません。

以上のことを考え合わせてみると、5年分というのが遡る年数としてはちょうどいいのではないでしょうか。

少なくとも5年分の入試問題を分析すれば、

おおよその出題範囲(出題される分野、出題されそうな箇所)が分かってきます。

また、おおよその出題形式(出題のされ方、答えの問い方)が分かってきます。

したがって、志望校の入試問題の出題範囲と出題形式を把握するためには、過去の入試問題を少なくとも5年分遡って分析すれば、十分と言えるのではないでしょうか。

過去問を遡って解く場合は学習指導要領の改訂時期に注意する必要があります

志望校の入試問題を過去に遡って解く場合に注意しなければいけないことが一つあります。

それは、学習指導要領が改訂された年がいつなのか、知っておくことです。

何年前に学習指導要領が改訂されたかで、過去の入試問題を遡るべき年数が違ってくるからです。

最近では、学習指導要領はほぼ10年に1回のペースで改訂されています。

小学校は、1989年、1998年、2008年、2017年
中学校は、1989年、1998年、2008年、2017年
高等学校は、1989年、1999年、2009年、2018年

学習指導要領が改訂されると、その3~4年後から、改訂された新しい学習指導要領に基づく授業が開始されます。

その際、小学校と中学校は全面実施ですが、高等学校は学年進行(年次進行)で実施されることに注意が必要です。

つまり、小中学校では新学習指導要領に基づく授業が実施される年度から全学年の学習内容が変更されますが、

高等学校では、新学習指導要領に基づく授業が開始されるのは第1学年の生徒たちだけで、第2・3学年の生徒たちは前の学習指導要領のままということになるのです。

そして、入試に関わる大事なことは、入学試験の問題はその年度の卒業生が学習してきたカリキュラムに合わせて作られるということです。

ですから、新しい学習指導要領に基づいて教育を受けてきた生徒たちが卒業する時に受験する入試問題は、それまでの学習指導要領に基づいて作られた「古い教科書」からではなく、新しい学習指導要領に基づいて作られた「新しい教科書」から出題されることになります。

したがって、浪人生は特に注意することが必要です。自分が勉強してきた教科書からではなく、新しい教科書から入学試験の問題が作られることになるわけですからね。

学習指導要領が改訂されるということは、出題される学習事項の内容や範囲が変わるということですから、

新しい教科書から出題される入学試験の問題を受ける場合は、古い教科書に基づいて作られた過去の入試問題を解くことにそれほど意味があるとは言えなくなってきます。

したがって、新しい出題範囲からの問題に慣れておくためには、過去の入試問題を解くより、新しい教科書に基づいて作られた予想問題集を解くか、塾や予備校が行う模擬試験などを受ける方が良いということになってくるでしょう。

しかし、志望校の出題形式(問題の出され方)を把握し慣れておくためには、過去の入試問題を遡って解くことが十分有効であることに変わりはありません。

もちろん、その場合、遡って解く過去の入試問題は5年分で十分だということにも変わりはありません。

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