志望校の過去問は受験勉強の期間中のどの時期に解くのが一番いいの?受験勉強②
受験勉強を始めるときに判断に迷うことの一つに、志望校の過去の問題集をいつの時点で解くのが一番いいのか、ということがあります。
試験に出題される範囲の勉強を一通り終わってから過去の問題集をやる方がいいのでしょうか、
それとも、先ず過去の問題集を一通りやってみてから受験勉強を始める方がいいのでしょうか、
受験勉強の期間中のどの時期に志望校の過去の問題集を解くのが最も効果的なやり方なのかについて考えてみましょう。
受験勉強の期間中のどの時期で志望校の過去の問題集を解くかで結果が違ってきます
例えば、本番の入学試験が2月にあるとします。
そして、本格的な受験勉強を前年の4月から始め、入学試験に出題される範囲の全部の勉強を終えるのが12月とします。
志望校の過去の入学試験の問題は5年間分解くとします。
この場合、受験勉強の進め方と志望校の過去の問題集を解く時期の組み合わせは、大きく分けて次の四つが考えられます。
① 入学試験に出題される範囲の勉強が全部終わった後、つまり12月に過去の入学試験の問題5年間分を次々に解いていく、というやり方。
② 先ず4月の時点で、今までの過去問題集を5年分全部解いてしまい、その後に受験勉強を始める、というやり方。
③ 受験勉強を進めながら同時並行で2ヶ月おきに過去の問題集を1年分ずつ解いていく、というやり方。具体的には4月、6月、8月(夏休み)、10月、12月(冬休み)に過去の問題集を解くことになります。
④ 先ず受験勉強を進めていき、勉強する範囲の学習が半分くらい終わった時点で過去の入試問題を5年分一気に解いてしまう、というやり方。具体的には8月(夏休み)に過去の入試問題を集中的に解くことになります。
以上の四つのやり方が考えられますが、それぞれ、結果が大きく違ってきます。
志望校の過去問題集を解く時期が違うと結果がこれだけ違ってしまいます
それでは、
①~④ のやり方のそれぞれについて、具体的なメリットとデメリットを見ていきましょう。
先ず①ですが、これが一番オーソドックスなやり方と思われます。入試に出ると思われる学習事項を全部学び終えた後で、どのくらい本番の入学試験で点数が取れるのか、過去に行われた実際の入試問題で確かめてみることができますね。
もし過去の問題をやってみた結果点数が悪かったら、過去問で点数が取れなかった分野の学習に重点をおいて勉強し弱点を補強をすればいいということになりますから、残された入試本番までの期間の学習の指針が得られます。
また、もし過去の問題をやってみた結果点数が良くて合格最低点を上回るようでしたら、大いに自信がついて本番の入試までラストスパートをかけて勉強を続けていくことができるでしょう。
次に②ですが、こういうやり方をする受験生は少ないのではないでしょうか。だって本格的な受験勉強を始めてもいない段階で過去の問題集を解いてもほとんど正解することができないだけでなく、
当然のことですが点数が取れないですからあまりにも力不足であることを認識させられ、受験勉強をする気力が萎えてしまうのではないでしょうか。
そして③の場合は、受験勉強を進めながら2ヶ月おきに過去の問題集を解いていきますから、過去問を解く度に得点できる割合が増えていきます。
過去問を解く度に得点が上がってくわけですから、受験勉強を続けていくモチベーションも上がっていき、より積極的に勉強に取り組むことができることでしょう。
最後に④の場合ですが、過去の入試問題5年分を実際に解くのが8月(夏休み)ということですから、スケジュール的には無理がなく十分に実行可能です。
また、学習していない分野については点数が取れないのが当たり前ですから、決して落ち込むということにはならないでしょう。
残された後半戦の受験勉強で、まだ知識が不十分ということが分った分野の学習に重点をおいて勉強を続けていけばいいということになります。
過去の入試問題を解く時期⓵~④のうち一番お勧めしたいのは?
以上、四つのやり方について、具体的なメリットとデメリットを見てきましたが、
結論としては、
①もしくは ③ が一番良さそうなやり方ということになるでしょうか。
④ も悪くはありませんね。
ですが、当サイトでは、
一番お勧めしたいやり方は、なんとなんと、② なんです!
それはなぜか? なぜ ② が一番お勧めできるやり方なのか?
それは、次回、解説いたします。
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次回記事:志望校の過去の入試問題を解く時期はいつが一番効率的なの?受験勉強③
前回記事:いきなり問題集を解くことから勉強を始めると最短時間で試験でいい点数がとれるようになるって本当?効率的な勉強法②
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