数学の問題を解くために必要なものは何か?勉強法②
数学の試験で、なかなかいい点数がとれない人が、時々、「ぼく、数学の才能がないんです」とか、「わたし、数学的思考って苦手なんです」と言うことがあります。
でも、ちょっと待ってください。数学の試験問題を解くのに数学の才能とか数学的思考とか必要なんでしょうか?
安心してください!そんなことはありません。
そうです。数学の試験でいい点数をとるには、数学の才能とか数学的思考とかは必要ないんです。
ウッソー!と思いますか?
いえいえ、ウソじゃないんです。本当なんです。
数学の試験でいい点数をとるには、数学の才能とか数学的思考とかには関係なく
必要なのは、「暗記」することなんです!
数学の問題を解くために必要なのは解法パターンの暗記です!
「暗記」って、一体、何を暗記すればいいのでしょうか?
それは、暗記するのは、実は、「解法パターン」なんです。
数学の問題のパターンはいろいろあります。そしてそのパターンごとに解法(つまり解き方)がきまっています。
そして、問題ごとに決まっている「解法パターン」を覚えてしまえばいいんです。
時には、解法が複数あることがあります。その時は、とりあえず易しい方の解法を覚えておきましょう。難しい解法の方は後で覚えることにします。
ここで注意することが一つあります。それは、
基礎的な解法パターン、つまり、基本的な解法パターンは、理解して覚えておく必要がある、ということです。
ここだけは、理解できないまま丸暗記しようとしてもダメです。ダメっていうのは、難しい問題にぶつかったときに応用が効かなくなる、ってことです。
だから、理解して覚えておく必要があるんです。
基礎的な解法パターンとは、教科書の「例題」とか「基本問題」とか書いてある部分の解法パターンのことです。
「例題」や「基本問題」の解法パターン(解き方)を、「理解」したうえで「暗記」するんです。
自分一人では理解できなかったら、教科書ガイドや参考書の説明を読みましょう。あるいは数学の得意な友達に聞きましょう。思い切って先生に聞きに行くのもいいでしょう。
とにかく、「例題」や「基本問題」の解法パターンは「理解」したうえで覚えておきましょう。
解法パターンを暗記できたら、さあ、いよいよ出陣です。実際に問題を解いてみましょう。
数学の問題を解くときはどの解法パターンで解けるのかを考えよう!
実際に数学の問題を解くときは、まず、「この問題はどの解法パターンを使えば解けるだろう」と考えましょう。
易しい問題は、基礎的な解法パターンで解けますが、問題は易しい問題ばかりではありませんよね。
問題となるのは、ひねってある問題、込み入った問題、一筋縄ではいかない問題、つまり難しい問題の場合です。
難しい問題は、その問題特有の解き方をしないと解けないようになっています。
その場合はどうすればいいのか?
その場合は、そのままそっくり「暗記」してしまいましょう。
こういう問題はこういう風に解けばいいんだ、と、そのままそっくり暗記してしまえばいいんです。
これで解法パターンが一つ増えましたね。
そうです。こうやって解法パターンを増やしていくんです。
実は、問題集は解法パターンを増やすためにあるんです。
解法パターンとは「道具」です。数学の問題を解くために使う「道具」なんです。
道具は、種類が多ければ多いほど、いろいろな状況に対応できます。
「これだけ道具がそろっていればどんな場合でも対処できるぞ!」と思えるくらいに道具をたくさん用意しておけば、自信が持てますよね。
「さあ、どっからでもかかってこい!」「片っぱしから片付けてやる!」てな具合ですね。
難しい数学の問題は複数の解法パターンを組み合わせて解いてみよう!
従って、数学の問題を解くときには、「この問題はどの解法パターンを使えば解けるのか」をまず考えましょう。
「この問題はあの解法パターンを使えば解けるぞ」
「この問題はあの解法パターンとあの解法パターンを使えば解けるな」
「この問題は最初にあの解法パターンを使って次にあの解法パターンを使えばいいな」
「この問題は難しいな。でも、あの解法パターンとあの解法パターンを使って最後にあの解法パターンを使えば解けそうだな。」
「この難しい問題の解法パターンはごく少数の生徒しか知らないだろうな。ここで点数に差がついてしまうだろうな。でも、私は知っている。ムフフフ。この難しい問題を、私は解ける。ムフフフフー!」
というように、問題をみたら、まず、解くために必要な解法パターンはどれなのかを見極めましょう。
その問題を解くために必要な解法パターンが分かれば、後は、
そうです。解いてしまえばいいんです。その問題を。
簡単でしょう。
数学の問題を解くって、こんなに簡単なんですよ。
さあ、後は、実行あるのみですね!
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